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『パシフィック・リム』観ました!

2013年08月18日 01:39

うすうすお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが
実は僕、怪獣とそれが出てくる映画やテレビが好きなんですよ。
まだ僕のへそと肛門の間が不毛地帯だった
実家にはビデオにとった怪獣映画が何故かたくさんありまして
少年はそれらを日がな一日見続けるという毎日を暮らしていました。
思い出せる限り書いてみると
『ゴジラ』『ゴジラの逆襲』『キングコング対ゴジラ』『モスラ対ゴジラ』『怪獣総進撃』『ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣総進撃』『ゴジラ対ガイガン』『メカゴジラの逆襲』『モスラ』『ラドン』『フランケンシュタイン対地底怪獣』『サンダ対ガイラ』『地球防衛軍』『妖星ゴラス』『マタンゴ』『ガメラ対バルゴン』『ガメラ対ギャオス』『ガメラ対バイラス』『ガメラ対ギロン』『ガメラ対ジャイガー』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』テレビの『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』特番で放送された『ウルトラマンタロウ』『ファイヤーマン』『ミラーマン』『ジャンボーグA』の四本立て
といったところです。
どれも素晴らしかったです。
子供過ぎてストーリーは覚えていないものが大半ですが
特撮シーンはほぼ1カット残らず記憶にある気がします。
撃ってはいけないザラガスを結局どうやって倒したのか覚えていなくとも
あの外皮がバリバリ剥がれて新しい体が現れるシーンは忘れようもありません。
林の中に隠れるガイラをメーサー殺獣光線車が追うシーンで
次々と光線に薙ぎ払われる杉の木が一瞬上に跳ね上がってから倒れてゆく所、
ミニチュアでこれを再現したのか!と感動すら覚えます。
メカゴジラⅡの圧倒的な火力で地面にあけた穴にゴジラを生き埋めにし
上からチタノサウルスが踏みつける大胆すぎる展開に幼少の僕は何故か性的に興奮さえしました。
どの作品にも作り手の工夫努力がつまっていて本当に素晴らしかったのです。
ただそれでも限界はあった。あったです。
どんなに工夫を凝らしても着ぐるみは重く
どんなにミニチュアセットを精緻に作りこんでも水滴や土煙は縮小できません。
限界はあった筈なのです。

が、

そんな物は子供には見えていなかった。
子供は画面に映っている以上のものを見ていたのです。
ゲスラが襲う貨物船の破れたコンテナからぼろぼろこぼれ落ちるカカオ豆が確かに見えていました。
ガイガンが胸の回転ノコギリでビルを両断した時、はじけるコンクリートとともに飛び散る細かいガラス片
窓から落ちるデスク蛍光灯ブラインドさえ見えていました。
ゴジラがくわえた電車からは逃げ遅れた乗客がぼろぼろと落ちていました、確かに!
その目は画面に映っていない部分まで見通せました。
バルタン星人とウルトラマンの空中戦はあのコンビナートに行く前に、高層ビル群の谷間を低空飛行しながらのドッグファイトが爆発とそれに照らし出される両者のシルエットをガラスにその姿を映しつつ展開していた筈だと。
キングギドラは地上に降り立った後も(着ぐるみの自重故)地に張り付いたようにならず、巨大な翼の揚力を使い一歩ごとに滑るように怪獣軍団の間を突破し全方向に光線を吐き散らし、
それを阻止するためにモスラとグモンガはあらん限りの糸を吐きギドラを地上に縫い付けようとしていたのだと。
ゴジラが戦うときは画面から伝わるその重さはそのままに、その超重量を凌駕する脚の力で地面を破砕しながら突進し、猛スピードで攻撃しているのだと。
そういう画が確かに見えていました
子供の頃は

そしてこれらは決して無かった事ではない筈です。
作っている人たちだってそれを目指して作っていた筈です。
いつかは技術的な制約を突破してより速く、より重く、より細かく、より迫力のある画を作り上げようとしていた筈です。
作り手の「今はこれが精一杯だが、だが本当はこうあれかし!」という思いを子供だった僕らは確実に受信して、脳内に見ていたのです。
いつか技術が向上すればそれは確実に実現する、この目で見られる日が来ると思っていました。
子供の頃は

だけどだんだん大人になるに従って分かってきてしまうのです。
そんな事に一生懸命になってくれるいい大人なんてほとんどいないという事を。
そんな大人にお金を払ってくれるもっといい大人などまずいないという事を。

そうこうしているうちに僕の方も確かにあった筈の脳内補完能力がどんどん失われていってしまいました。
もうあの映像を見る事は無いんだなと思い、さらにそれさえ普通の事だと思い出していました。

そして先日『パシフィック・リム』を観ました。
スクリーンには地面を穿つ程の巨体を重力から引き剥がしながら高速で突進する怪獣の姿が。
あの日見たあの姿です。
カイジュウに破壊されたビルからは大小さまざまな破片とともに中の駐車場に停めてあった大量の自動車がこぼれ落ち
イェーガーが握りつぶしたコンテナからは細かな積み荷が宙に舞う。
泣いていました、本当に
いたのです。
高層ビル群に姿を隠した怪獣がどのタイミングでどの角度からビルを突き破ってロボットに襲いかかるのがベストなのかに一生懸命になるいい大人が!
それを完成まで支えたもっといい大人が!
なんで泣いていたのか分かりました。
夢が叶ったからです

素晴らしいシーンは山のようにありました。
一々書いていたらキリがありませんが、
4ヶ月放置していたブログを突如再開して長々と気持ち悪く語り出している漫画家がいる事からもその凄さは伝わるでしょうか。
今の所2度観ましたが
少なくともあと3回は観る予定です。
皆さんも是非観ましょう。

付記1
それとこの映画を紹介する文章等にやたらと「日本のお家芸の~」とか
「日本発の~」とか「日本オタクの監督が~」だのという冠詞を見かけますが
たとえどんなに影響を受けていようがパシフィック・リムを作り上げたのは
デルトロ監督とそのスタッフの才能努力執念なのだから
それに乗っかって自国を褒めたり、彼らの成果を割り引くような事は
絶対にするべきではないと思いますよ。

付記2
特撮以外のシーンでもグッとくる所の多い映画でした。
特にあのカモメが飛び立つシーン!(まあ特撮カットではありますが…)
な演出でした。

付記3
上記の文章で平成ガメラ3部作について書きませんでしたが
勿論あれらは掛け値無しに最高です
ただあの時はまだ僕もティーンエイジャーだったので感動というより熱狂していましたね。
あのままいけばすげー事になると思ってたんだけどなあ…
縮尺できない雨を再現するために園芸用の細かい砂を降らせたというアイディアは素晴らしかったですよね。

付記4
この時
kumo-1


この時
tokusatsu

も同じような理由で涙が出ました

付記5
思いついたので…
pacific
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